さて、それでは、第一回目のトンパ文です。どんな意味でしょうか?
答えは、下の方に出ていますが、まずは、なんの解説もしませんので、想像してみてください。
じっと見つめていると、何かを感じるはず。
感じませんか?
トンパ文字を知っている人なら、直訳はできるかもしれませんね。
これは、これからの季節、あるものに使おうかなと思って、私が創作したトンパ文です。
それでは、まず、ひとつひとつの文字の意味を解説します。
これは「天」を表します。
これは「太陽」です。そして次の、
は、「光線」を表します。「クラゲ」ではないんですね。
最後は「闘う」です。これでだいたいの意味はわかったでしょう。
「太陽」「光線」と「闘う」です。でも、まだ意味不明ですよね。
実は、
で、「夏」を表したかったのです。「日光」をふたつ使って眩しさを表現してみました。
トンパ文字の字典には、「夏」の文字がちゃんとあります。これです。
「天」から「雨」が降っています。これが「夏」という字。
ただ、これはトンパ文字の故郷、中国雲南省ではそうなのですが、日本の感覚からすると、「梅雨」でしょう。
雲南省の気候は、雨期と乾季にハッキリと分かれます。
つまり、日本で夏の時期は、雲南では雨季に当たるのです。
それで、「太陽」と「光線」で、日本の「夏」に作り替えてみました。
どうでしょうか?
これで、私の言わんとするところが、だんだんわかってきたのではないでしょうか?
わからない?
「お肌の大敵、夏の紫外線と闘う」
なるほど、そういう意味にも解釈できますが、残念ながら違います。
いや、それでもいいのですが・・・。
解釈は、人それぞれ勝手でいい、というのが、「トンパ文字の自由さ」でもあるわけですから。
つまりこうです。
「夏と闘う」
ヨ
「暑い夏と闘かおう」
ヨ
「暑さなんか吹っ飛ばせ」
ヨ
「暑中見舞い申し上げます」
なんという飛躍?
気に入ったら、暑中見舞いの葉書に使っていただいてけっこうです。私は使いますよ。
それでは、次回の講座までさようなら。
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