キリンビバレッジから発売された「日本茶玄米」のトンパ文字について
文字のひとつひとつの意味は、右下の表にまとめてあります。 さらに、独断と偏見をまじえて解説してみましょう。キリンビバレッジのホームページとは、若干違いますが、気にしないでください。 a: 碗に入っている葉っぱを描かない場合の意味は、単に「飲む」あるいは「酒を飲む」になります。 b: 天から、雨だれが落ちている図。よくわかりますね。 c: 「水」ですが、形からでは、ちょっとわかりにくい。 d: 日光が、天から降り注いでいるところです。最初、クラゲかと思ってしまいました。 e: 最初弓を引いているのかなと思いましたが、人が持っているものは、「弓」ではなくて「犂」です。これで田んぼを「耕す」わけです。この「犂」は、単独の文字としても使われます。 f: 「月」です。 g: 下の皿のようなものは「土地」を表します。その上に穀物を植えています。たくさん実るということで「良田」を表します。しかし良く見ると、それは「稲」ではなくて「小麦」になっています。だから「小麦畑」になるのかもしれませんが、細かいとこは気にしないのが、トンパ文字のいいとこでしょう。その昔、麗江に水田はありませんでした。 h: 先端の毛を描かない場合は「樹木」を意味します。 i: 碗の中に入った「米」はわかるのですが、もうひとつ入っているでしょう? これは「鹿の角」らしいのですが、どうしてなのかわかりませんでした。調べたら、トンパ文字の成り立ちにはいろいろな種類があって、これは「注音文字」と言われるもので、その文字のだいたいの意味はわかるけれど、文字の意味をはっきりさせるために、その単語の発音を余分に付け加えるというもの。「米」を意味する単語の発音「チユワ」を別 の文字、この場合は「鹿の角」を添えて「米」の意味をはっきりさせているわけです。だから、「鹿の角」はなくてもかまわないのです。 j: 「食べる」です。お椀を前にした人間が、大きく 口をあけています。 k: 「飛び跳ねる」です。これが、テレビコマーシャルにも出てくる文字です。ただ、キリンのホームページ では「うれしい」と意訳されています。 l&m: 「稲」を「焼く」、このふたつで、ペットボトルに書いてある「網焼きした玄米」を表しているのではないかと思うのですが・・・。違っていますか? n: 碗の先端の毛のようなものを描かない場合は、「飯」「食事」になって、この毛がつくことで「食が足る」になります。 めでたい言葉だそうです。 o: 数ですが、「千千万万」、つまり「数えきれないたくさんの数」という意味です。キリンのホームページでは、「無限」となっています。 p: 倉が穀物でいっぱいになっているところから「富」を意味します。 q: 帽子をかぶっているのは、「女性」を表します。女性の方が「笑う」からでしょうか? 口から出ているのは、ツバ? いえ、ツバじゃないですね。声を表しているのでしょう。 r: 両足を、速く動かして「走る」。なるほど、なるほど。
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s: 「福」あるいは「緑色」という意味です。これがどうして「緑色」なのでしょうか? 形は「緑松石
」を表していて、その石は「緑色」だから、だそうです。ところが、この「緑松石
」とは「トルコ石」のことで、緑色ではなく、青色です。冬の晴れた日の空の色なのです。それを「緑色」という。どうしてだかわかりません。 t: 「宴会」です。または「饗応する」「献ずる」です。座ったふたりが、共に飲み食いしているところなのでわかりやすい。最初、仲のいいふたりが、ひとつの飲み物をストローで飲んでいるようにも見えました。でも、この人たち、両方男なんですよね。 |
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